あざ治療(赤あざ・青あざ・茶あざ)

お一人おひとりに合った治療をご提案
あざには、赤あざ(単純性血管腫・いちご状血管腫)、青あざ(異所性蒙古斑・太田母斑・外傷性色素沈着症)、茶あざ(扁平母斑)など、さまざまな種類があります。種類によって原因や経過、適した治療法が大きく異なるため、まずは正確な診断が重要です。
多くのあざは、医師の診断のもと健康保険を適用してレーザー治療を行うことができます。また、あざの種類によっては、皮膚の薄い乳幼児期から治療を始めることで、より少ない回数・負担で治療できる場合があります。
「このあざは治療できるの?」「いつから始めればいいの?」など、まずはお気軽にご相談ください。
ファミリアクリニックの
あざ治療 3つの特徴
皮膚科医・形成外科医による正確な診断
あざの治療は、「どの種類のあざか」を正確に見極めることから始まります。あざの種類によって、使用するレーザーの種類や治療の進め方、保険適用の可否が異なるためです。当院では、皮膚科医・形成外科医が診察を行い、あざの種類・深さ・部位に応じた治療計画をご提案します。
また、茶あざ(カフェオレ斑)が多発している場合など、まれに他の病気が関係していることもあるため、必要に応じて全身の診察や連携医療機関のご紹介を行います。
あざの種類に応じた保険適用のレーザー治療
単純性血管腫、いちご状血管腫(乳児血管腫)、太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症、扁平母斑は、医師の診断により該当すると認められた場合、健康保険を適用してレーザー治療を行うことができます。
血管が原因の赤あざには色素レーザー(Vビーム)、メラニン色素が原因の青あざ・茶あざにはQスイッチレーザーと、あざの種類に応じてレーザーを使い分けます。
赤ちゃん・お子様の治療にも対応
あざの中には、乳幼児期に治療を始めることで効果が得られやすいものがあります。特にいちご状血管腫(乳児血管腫)は、生後早い時期からの治療開始が望ましい場合があるため、「様子を見ましょう」と言われて不安な方も、一度ご相談ください。
治療の際は、麻酔クリームやテープの使用、保護者の方の付き添いなど、お子様の負担をできるだけ減らす工夫をしています。
あざの種類と特徴
あざは、皮膚の血管や色素(メラニン)の異常によって生じる、皮膚の色の変化です。原因によって色が異なり、大きく「赤あざ」「青あざ」「茶あざ」「黒あざ」に分けられます。ここでは、当院で治療を行っている代表的なあざをご紹介します。
あざの種類一覧
| 色 | あざの名前 | 主な治療 | 保険適用※ |
|---|---|---|---|
| 赤あざ | 単純性血管腫(毛細血管奇形) | 色素レーザー(Vビーム) | ○ |
| 赤あざ | いちご状血管腫(乳児血管腫) | 内服治療・色素レーザー(Vビーム) | ○ |
| 青あざ | 異所性蒙古斑 | Qスイッチレーザー | ○ |
| 青あざ | 太田母斑 | Qスイッチレーザー | ○ |
| 青あざ | 外傷性色素沈着症 | Qスイッチレーザー | ○ |
| 茶あざ | 扁平母斑 | Qスイッチレーザー | ○(一連につき2回まで) |
※医師の診断により該当すると認められた場合に保険適用となります
赤あざ
単純性血管腫(毛細血管奇形)
生まれつきみられる、平らな赤いあざです。皮膚の毛細血管が生まれつき拡張していることで赤く見え、正式には「毛細血管奇形」と呼ばれます。自然に消えることはなく、体の成長とともに面積も大きくなります。
大人になると、色が濃くなったり、皮膚が盛り上がったり、しこりを生じたりすることがあるため、平坦なうちからの治療をおすすめしています。皮膚の薄い乳幼児期はレーザーが深部まで届きやすく、早期から治療を始めることで効果が得られやすいとされています。
※顔や手足の広い範囲に及ぶ場合は、まれに他の症状を合併することがあるため、専門医による診察をおすすめします。

| レーザー治療 | ◎色素レーザー(Vビーム) ※保険適用(3か月に1回) |
|---|---|
| 外用薬 | ✖ |
| 内服薬 | ✖ |
※複数回(5~10回以上)の照射が必要になることが多く、根気強く治療を続けることが大切です。
いちご状血管腫(乳児血管腫)
生後まもなく(多くは生後1~4週ごろ)に現れる、いちごのように盛り上がった赤いあざです。生後5~7か月ごろをピークに1歳ごろまで急速に大きくなり(増殖期)、その後、数年かけてゆっくりと小さくなっていきます(退縮期)。
多くは小学校に上がるころまでに退縮しますが、皮膚のたるみ・しわ・瘢痕・色調の変化などの跡が残ることがあります。また、目や口・鼻の近くにできた場合は視力や哺乳への影響、こすれやすい部位では潰瘍化(皮膚がただれること)のリスクがあるため、早めの受診が必要です。
「自然に消えるから様子を見ましょう」と言われることもありますが、増殖期の早い段階で治療を始めることで、跡が残りにくくなることが期待できます。気になったら、まずはお早めにご相談ください。

| 内服薬 | ◎ヘマンジオルシロップ(プロプラノロール) ※保険適用 |
|---|---|
| レーザー治療 | ◎色素レーザー(Vビーム) ※保険適用(3か月に1回) |
| 外用薬 | ✖ |
※退縮後に残った皮膚のたるみや瘢痕に対しては、手術などが検討されることもあります。
青あざ
異所性蒙古斑
蒙古斑は、おしりや腰にみられる青いあざで、日本人の赤ちゃんのほとんどにみられ、多くは10歳ごろまでに自然に薄くなります。一方、手足・顔・お腹・背中の上部など、通常とは異なる部位にできたものを「異所性蒙古斑」と呼びます。
異所性蒙古斑はおしりの蒙古斑に比べて自然に消えにくく、特に色の濃いものは大人になっても残ることがあります。皮膚の深い部分(真皮)にメラニンを作る細胞が存在することで、青く見えています。

| レーザー治療 | ◎Qスイッチレーザー ※保険適用(3か月に1回) |
|---|---|
| 外用薬 | ✖ |
| 内服薬 | ✖ |
※自然に薄くなる可能性もあるため、色の濃さや部位によっては経過観察をご提案する場合もあります。
※皮膚の薄い乳幼児期のほうが、少ない回数で治療できる傾向があります。
太田母斑
おでこ・まぶた・頬・こめかみなど、目の周りに生じる青褐色~灰紫色のあざです。多くは顔の片側に生じます(両側にみられることもあります)。生後まもなく現れるタイプと、思春期以降に現れるタイプがあり、自然に消えることはありません。
皮膚の深い部分(真皮)にメラニンを作る細胞が増えていることが原因で、白目に青い色がつくこともあります(白目の部分はレーザー治療の対象外です)。
女性に多く、「シミだと思って治療していたけれど良くならない」と受診され、太田母斑と診断されるケースもあります。シミ(老人性色素斑や肝斑)とは治療法が異なるため、正確な診断が重要です。

| レーザー治療 | ◎Qスイッチレーザー ※保険適用(3か月に1回) |
|---|---|
| 外用薬 | ✖ |
| 内服薬 | ✖ |
※3~5回程度の照射が目安です(個人差があります)。
※照射後、一時的に色が濃く見える「炎症後色素沈着」が生じることがありますが、多くは時間の経過とともに薄くなっていきます。
茶あざ
扁平母斑
盛り上がりのない、平らな茶色(カフェオレ色)のあざで、「カフェオレ斑」とも呼ばれます。生まれつきあるものが多いですが、思春期ごろに現れるタイプ(遅発性扁平母斑)もあり、肩や胸に生じて毛が生えることもあります(ベッカー母斑)。自然に消えることはありません。
※カフェオレ斑が多発している場合(目安として6個以上)は、他の病気が関係していることがあるため、診察の際にご相談ください。

| レーザー治療 | ○Qスイッチレーザー ※保険適用(一連につき2回まで) |
|---|---|
| 外用薬 | ✖ |
| 内服薬 | ✖ |
※扁平母斑は、あざの中でもレーザー治療の効果に個人差が大きく、効果がみられるのは半数程度で、いったん薄くなっても再発することが少なくありません。当院では、こうした特徴を診察時に丁寧にご説明したうえで、ご希望される場合に治療を行っています。
あざの治療方法と料金
あざの治療は、種類に応じてレーザーを使い分けます。血管が原因の赤あざには色素レーザー(Vビーム)、メラニン色素が原因の青あざ・茶あざにはQスイッチレーザーを用います。いちご状血管腫(乳児血管腫)には、飲み薬による治療も行われます。
色素レーザー(Vビーム)
保険/自費
治療の特徴
血管の中の赤い色素(ヘモグロビン)に選択的に吸収されるレーザーです。拡張した血管だけに反応し、周りの皮膚へのダメージを抑えながら治療できます。単純性血管腫・いちご状血管腫(乳児血管腫)などの赤あざの治療に用います。あざの状態・血管の太さ・部位に合わせて、細かく設定を調整しながら照射します。
保険適用について
医師の診断により「単純性血管腫」「乳児血管腫(いちご状血管腫)」「毛細血管拡張症(一定の基準を満たすもの)」と認められた場合に、健康保険が適用されます(照射間隔は3か月に1回)。
メリットやデメリット、副作用に関して
- メリット
- 乳幼児期から治療を始められます。あざの種類や部位に応じた細かい設定調整が可能です。
- デメリット
- 1回で消えるものではなく、複数回の照射が必要です。保険診療では3か月に1回の照射のため、治療期間が長くなることがあります。
- 副作用
- 赤み・腫れ・内出血(紫斑)・水ぶくれ・色素沈着などが生じることがあります。症状や設定によって個人差があります。
ダウンタイムに関して
あざの治療では、効果を高めるために照射部位に内出血(紫斑)が出る設定で照射することがあります。紫斑は1~2週間程度で落ち着きます。赤み・腫れは2日~1週間程度です。
治療回数
あざの種類や範囲によって異なります。単純性血管腫では5~10回以上必要になることもあります。
施術料金(保険診療)
| 保険診療(3割負担) | 約8,140円~33,640円 (照射面積により異なります) |
|---|
※お子様の治療は、お住まいの自治体の子ども医療費助成の対象となる場合があります。
Qスイッチルビーレーザー(The Ruby nano Q)
保険/自費 (長町院のみ)
治療の特徴
ナノ秒(10億分の1秒)というごく短い時間に高いエネルギーを照射し、皮膚の深い部分(真皮)にあるメラニン色素を細かく破壊するレーザーです。照射時間が非常に短いため、周囲の正常な皮膚への熱の影響を抑えながら、色素に働きかけることができます。破壊された色素は、体の代謝によって少しずつ排出されていきます。太田母斑・異所性蒙古斑・外傷性色素沈着症・扁平母斑などの青あざ・茶あざの治療に用います。
保険適用について
医師の診断により「太田母斑」「異所性蒙古斑」「外傷性色素沈着症」と認められた場合は3か月に1回、「扁平母斑」と認められた場合は一連につき2回まで(Qスイッチルビーレーザーによる場合)、健康保険が適用されます。
メリットやデメリット、副作用に関して
- メリット
- 保険適用の対象となるあざが多く、乳幼児期から治療を始められます。
- デメリット
- 1回で消えるものではなく、複数回の照射と期間が必要です。扁平母斑では効果に個人差が大きく、再発することがあります。
- 副作用
- 照射後の赤み・ひりつき・水ぶくれ・かさぶた・炎症後色素沈着・色素脱失(色が抜けて白く見えること)などが生じることがあります。
ダウンタイムに関して
照射後は薄いかさぶたができ、1~2週間程度で自然にはがれます。その間は軟膏と保護テープでケアしていただきます。かさぶたがはがれた後、一時的に色素沈着が生じることがありますが、多くは数か月かけて薄くなっていきます。治療中・治療後は紫外線対策が重要です。
治療回数
あざの種類・色の濃さ・深さにより異なります(目安:太田母斑3~5回程度など。個人差があります)。
施術料金(保険診療)
| 保険診療 | 約6,000円~12,000円 (3割負担の場合。照射面積により異なります) |
|---|
※お子様の治療は、お住まいの自治体の子ども医療費助成の対象となる場合があります。
施術料金(自由診療)
| メニュー | 1回 | 料金 |
|---|---|---|
| 初回お試し | 1回 | 11,000円 |
| 1mm | 1回 | 1,100円 |
| 全顔 | 1回 | 66,000円 |
| 半年 | 165,000円 |
ピコレーザー(エンライトンSR)
保険/自費
治療の特徴
ピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短い時間でレーザーを照射し、主に衝撃波(光音響効果)によってメラニン色素や異物の粒子を細かく砕くレーザーです。照射時間が非常に短く熱の発生が少ないため、周囲の皮膚へのダメージを抑えながら照射できます。細かく砕かれた色素は、体の代謝によって少しずつ排出されていきます。青あざ・茶あざのほか、しみやタトゥー(刺青)の治療にも用いられます。
保険適用について
医師の診断により「太田母斑」「異所性蒙古斑」「外傷性色素沈着症」と認められた場合に、健康保険が適用されます(照射間隔は3か月に1回)。扁平母斑に対する照射は自費診療となります。
メリットやデメリット、副作用に関して
- メリット
- 熱の影響を抑えて照射できます。青あざ・茶あざのほか、しみなど幅広い色素の治療に対応できます。
- デメリット
- 1回で消えるものではなく、複数回の照射と期間が必要です。自費診療の場合は費用のご負担があります。
- 副作用
- 照射後の赤み・点状の出血・水ぶくれ・かさぶた・炎症後色素沈着・色素脱失(色が抜けて白く見えること)などが生じることがあります。
ダウンタイムに関して
照射後は赤みや薄いかさぶたが生じることがあり、1週間前後で落ち着くことが多いです。かさぶたは無理にはがさず、軟膏や保護テープでケアしていただきます。治療中・治療後は紫外線対策が重要です。
治療回数
あざの種類・色の濃さ・深さにより異なります(個人差があります)。
施術料金(保険診療)
| 保険診療(3割負担) | 約6,000円~12,000円 (照射面積により異なります) |
|---|
施術料金(自由診療)
| メニュー | 1回 | 料金 |
|---|---|---|
| 1mm | 1回 | 1,100円 |
| 全顔 | 1回 | 66,000円 |
| 半年 | 165,000円 |
あざが気になったら、まずはご相談を
「このあざは何だろう」「治療した方がいいのかな」「いつから始めればいいの?」――あざの治療は、種類の見極めと開始時期の判断が大切です。特に赤ちゃんのあざは成長とともに変化していくため、迷ったらお早めにご相談ください。診察のうえ、治療が必要かどうか、いつから始めるのがよいかを含めてご提案します。

あざ治療の流れ
まずはWEBまたはお電話にてご予約ください。
ご案内可能日に限りがありますので、WEB予約からご確認いただくとスムーズです。
皮膚科医・形成外科医が肌の状態やあざのタイプを確認し、治療をご提案します。

治療内容によって、麻酔クリームや麻酔テープなどを使用します。
準備が整ったら施術を行います。
乳幼児の照射は、安全のためスタッフがしっかりお体を支えて短時間で行います。
施術後は肌の保護のためのスキンケアと日焼け止めを行います。経過やアフターケアについてご案内します。

