円形脱毛症
患者様の年齢及び脱毛面積、タイプに応じて適切な治療を選択します。
円形脱毛症について
円形脱毛症とは
突然、コインのように円形に脱毛が生じる病気で、単発型、多発型、全頭型(頭全体の脱毛)、汎発型(全身の脱毛)、蛇行型(頭髪の生え際の帯状脱毛)と5つの病型にわかれます。
合併症として、甲状腺疾患(8%)、尋常性白斑(4%)との報告があり、SLE、関節リウマチなどの自己免疫性疾患を認めることがあり、場合によって血液検査を行うことがあります。

原因
はっきりとした原因はわかっておりません。
疲労や感染症など肉体的、精神的ストレスが引き金になるとされていますが実際には明らかな誘因がないことも多く、毛包組織に対する自己免疫疾患と考えられています。
ファミリアクリニックの
円形脱毛症治療の種類
SADBE療法(局所免疫療法)(自費診療・保険適用外)
日本皮膚科学会円形脱毛症ガイドラインで、S2以上(脱毛巣が頭全体の25%以上)の多発型、全頭型、汎発型の症例に、年齢を問わず推奨されている治療法です。かぶれを引き起こす物質を塗る円形脱毛症の治療法です。かぶれによって引き起こされる種々の反応が毛に対する自己免疫機序を抑制すると考えられています。
※SADBEは、医薬品として国内で承認されていない試薬を用いる治療です。未承認であること、入手経路、国内承認医薬品の有無、医薬品副作用被害救済制度の対象外となること、および費用については、診察時に詳しくご説明します。
光線療法(エキシマライト)(保険適用)
脱毛部にエキシマライトを照射します。Tリンパ球のアポトーシス誘導やサイトカイン抑制などの皮膚局所免疫低下の効果が示唆されています。すべての病型に対して選択肢となる治療です。
液体窒素療法
脱毛部に液体窒素をスプレー状に当てます。軽い痛みがありますが、簡便な治療で、有効性が報告されています。1~2週間に1回のペースで行います。
ケナコルト(ステロイド)局注
脱毛部にステロイドの注射を打ちます。 1ヶ月に1回のペースで行います。発毛が認められたら終了します。 副作用として、皮膚の萎縮、血管拡張、陥凹に注意が必要です。
ステロイド外用
ストロング~ストロンゲストクラスのステロイド外用を行います。 海外のガイドラインでは、軽症から中等症の脱毛症には発毛効果が期待できるとされています。 副作用として、毛包炎、ニキビに注意が必要です。
内服療法
グリチロン、セファランチンなどの内服薬や、その方の証に合った漢方薬を処方いたします。
※一部の内服薬は、円形脱毛症に対して承認された効能・効果と異なる使用(適応外使用)となる場合があります。診察時にご説明します。
ステロイドパルス療法
脱毛が急速に進行している患者様に対して行います。成人の発症後6カ月以内で,重症かつ進行性の脱毛症に適応になります。
医師と相談の上、治療の適応と判断した場合、大学病院または基幹病院へ紹介となります。

円形脱毛症(SADBE療法) 治療の流れ
脱毛部もしくは上腕の一部にSADBEを塗布したテープを貼付して感作させます。
48時間後にテープをはがします。
1週間後、感作部分が、赤く、かゆみが出現していれば感作成立です。
かゆみが強い場合は、ステロイド外用を行います。水疱形成、色素沈着を伴う場合があります。
感作後より1~2週間の間隔でSADBEを外用します。外用後、軽度のかゆみが2、3日持続する濃度まで調節していきます。
※洗髪は外用の10~12時間後に行ってください。
発毛が認められるまで、2週間に1回の間隔でSADBEを外用します。
発毛が認められてからは、3~4週間に1回の間隔でSADBEを外用継続します。
SADBE療法は綿棒で行いますが、液だれで脱毛部位以外がかぶれる場合があります。
SADBE濃度をアップするに伴い、まれにひどくかぶれる場合があります。重度のかぶれ、じんま疹、リンパ節腫脹、顔面腫脹、色素沈着、色素脱失等が生じた場合は、抗アレルギー薬内服やステロイド外用の治療を行いますので、速やかに医師に相談してください。
アトピー性皮膚炎の方は、まれに皮膚症状が悪化することがあります。

